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恩師の存在

学校の先生になりたい。小学4年生のときにできた夢です。担任の水野先生にあこがれたのです。先生は60歳の白髪のおじいちゃんで、とてもおだやかで優しい人でした。叱るときは怖いですが愛を感じました。私たち一人ひとりに、真剣に本気で接してくださるのが強く伝わってきました。

先生はよく、ある不登校の男の子を家まで迎えにいっていました。そのときの授業は自習です。しかも、その教科を得意な子が、苦手な子に教えるという自習でした。先生からの信頼を感じるので、みんな真剣に取りくみました。私はこの教えあいの自習によって、人に教えることのむずかしさとよろこびをはじめて知りました。

勉強の苦手な子がどこでつまずいているのか。それを個々につかんで、必要な知識を順序だてて伝える。試行錯誤しながら教えて、相手が「できた!」と目を輝かせてくれる。その瞬間に立ちあう快感にめざめました。さらに先生から「加納は教えるのがうまいから先生に向いているなあ」と言われてその気になりました。

学校の先生ではありませんが、私は10年前にセミナーや研修の講師になりました。水野先生に感謝を伝えにいこうと、そのとき思い立ちました。しかし先生は、連絡した数か月前に80歳で他界されていました。
先生は私のなかで生きています。私も先生のように、だれにたいしても平等に愛でかかわれる人になりたいです。

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