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看病をしてもらえるありがたさ

すこし前に息子が熱をだし、看病をしていました。息子の寝顔を見ていたら、昔の自分を思いだしました。
母は、ふだんは厳しい人でした。でも私が風邪をひいたときは、とても優しくしてくれました。1年に一度ほどでしたが、風邪をひくのが私のひそかな楽しみでした。幸せな思い出です。

しかし、だれからも看病してもらえなかったことがあります。北海道大学に入学したころです。名古屋の実家をでて、札幌ではじめての一人暮らし。4月末の札幌はようやく暖かくなり、桜が咲きはじめました。でも急に寒くなり、雪がつもったのです。桜につもる雪を初めて見ました。

一人暮らしで心細いのに、さらに熱がでて寝こんでしまいました。そんななか、ストーブの灯油がきれてしまったんです。部屋の中なのに白い息…。古いアパートだったのですきま風も…。近くに家族はいません。看病をしてくれるような友達もまだいません。「凍死したらどうしよう…」と気持ちも弱っていきました。

意識をもうろうとさせながら、ガソリンスタンドに向かいました。帰り道、灯油を入れてずっしり重くなったポリタンクを思いだすと、今でも切なくなります。
看病をしてくれる家族や友達が近くにいる。そのありがたみが心に沁みました。息子もあとからよい思い出になるように、できるだけ優しくしようと思います。

 

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